効率的かつ効果的 『究極の英単語学習法』

インターネットとスマートフォンの普及は英語学習環境に劇的な変化をもたらしました。これまでは学習参考書や高価な英会話教材を購入しなくてはできなかった英語学習が、インターネットやスマートフォンを使って手軽に、しかも無料(または安価)でできるようになりました。また、スカイプを利用することにより格安で英会話のレッスンを受けられるようになったことも大きな変化です。

 

英語学習のために使える充実したWEBサイトや便利なスマホアプリの登場により、英語の勉強も非常にやりやすくなっています。ここではそうしたWEBサイトやスマートフォンのアプリを使った英語の勉強のしかたについていくつか紹介したいと思います。まず最初は英単語の学習法から。

 

英単語は一日に何時間も使って勉強するものではありません。1日に10分~30分も時間が取れれば十分です。また、文脈の中で一つの単語をじっくりと覚えるという方法も必要ですが、ここではそれとは逆に大量の語彙力を短期間で手に入れる方法を紹介します。

 

究極の英単語学習アプリ 『AnkiDroid』

短期間で大量の英単語を覚えるのにお勧めなのがAndroidのスマホやタブレットで使える『AnkiDroid』という無料アプリです。このアプリは元々はパソコン用に開発された『Anki』という無料ソフトが元になっているもので、現在はAndroid向けに『AnkiDroid』(無料)が、そしてiPhone向けには『Ankimobile』(有料)が提供されています。ここではAndroid版の『AnkiDroid』を例にとって説明します。

 

AnkiDroidのダウンロード 

Get it on Google Play

 

Ankimobileのダウンロード

AnkiMobile Flashcards - Ankitects Pty Ltd

 

 

『AnkiDroid』をスマホにダウンロードしたら、次に『共有単語帳を取得する』から単語帳データをダウンロードします。『英単語 頻出順 15000語』のLevel 1 および Level 2 がリリースされていますので、それをダウンロードしてお使いください。共有単語帳のデータサイトで検索欄に『英検』と入力すると見つかるでしょう。今後、Level3以降のバージョンもリリースされる予定ですので、自分のレベルにあったものをダウンロードしてください。

 

https://ankiweb.net/shared/decks/英検

 

AnkiDroidの使い方

 

  1. 『AnkiDroid』(又は『Ankimobile』)のアプリを起動します。 
  2. ダウンロードした単語帳を選び、『学習スタート』ボタンを押します。 
  3. 表示された単語を見て瞬時(1~3秒)に解答します。 
  4. 画面下部の『答えの表示』を押して解答を見ます。 
  5. 解答があっていたら『簡単』ボタンを、全く知らない単語だったり思い出せなかったら『もう一度』ボタンを、だいたい知っていた通りだったけど覚えた自信がなかったら『普通』ボタンを押します。 

 

以上を『設定』した単語数、一日の目標を達成するまで繰り返します。例えば『単語帳オプション』のページで『新規カード』の上限枚数を30枚、『復習カード』の上限枚数を100枚と設定すると合計で1日に最大130語学習することになります。『新規カード』の上限枚数を多くし過ぎると、その日の学習が終了した後に『復習カード』に回される枚数がものすごく増えて、一日30分程度では終わらなくなりますので気を付けましょう。

 

また学習のコツとして、出題された単語への回答は瞬時(1~3秒)に行いましょう。英語のニュースを聞いているときも、英会話をしているときも、単語の意味が瞬時に浮かばなければいけないからです。そして、単語を覚えた自信がないときは躊躇せず「もう一度」や「普通」ボタンを押しましょう。繰り返し出題されることこそが確実に英単語を記憶に定着させる鍵となるからです。

 

[画像1] 登録した単語帳の中から学習する単語帳を選択して「学習開始」ボタンをタップ

 

 [画像2] 英単語が表示されたら瞬間(1~3秒)で意味を思い浮かべ「答えの表示」をタップ

 

 [画像3] 自分の解答が正解だったら「簡単」ボタンを、わからなかったら「もう一度」ボタンを、覚えた自信がなかったら「普通」ボタンをタップ

 

『AnkiDroid』が優れているのは『もう一度』ボタンを押した単語は覚えるまでその日のうちに何度も再出題されることと、『普通』ボタンを押したものも完全に覚えるまで(『簡単』ボタンを押すまで)繰り返し出題されることにより、設定した単語数をその日のうちに一旦は確実に覚えた状態にまで持っていけることです。

 

また、その日知らなかった単語(『もう一度』ボタンを押したもの)は翌日や数日後に時間が経ってから再出題され、『簡単』ボタンを押した単語も数週間~数か月後に再び出題されるようになっています。この「繰り返し」により記憶に定着するよう忘却曲線の理論に基づいて組まれたアルゴリズムが絶妙なのです。

 

再出題される単語数の一日の上限を設定するのが『復習カード』の枚数です。『復習カード』はその日答えられなかった単語や復習期日が来た単語が出題されますので、上限枚数を多め(100語とか)に設定しておくのが効果的に単語を覚えるコツです。上限枚数を少なめに設定していると、復習すべき単語が順送りされてしまい、いつまでたっても本来復習すべき単語が減りません。

 

また、「今日は時間があるのでもっと沢山勉強したい」と思ったら、『カスタム学習』から『先取りして復習する』をやるのがお勧めです。ここで復習を先取りしておくと、翌日以降に出題される『復習カード』を減らすことができます。 このようにして大量の英単語の意味が瞬時に頭に浮かぶようになることは、英文読解やリスニング、それに英会話をするさいに非常に大きな武器となります。

 

AnkiDroidのメリット

 

『AnkiDroid』はそのアルゴリズムによって、覚えていない単語が時間を置いて何度も出題されるようになっているため、一度は覚えたはずなのに忘れてしまった単語も繰り返し学習し記憶することができます。また、AnkiDroidの共有単語帳は一度ダウンロードするとインターネットに接続されていないオフラインの状態でも利用可能ですので、いつでもどこでも時間の空いたときに勉強することができます。

 

また、『AnkiDroid』はパソコン用のソフトである『Anki』と連携させることにより、WEBサイト上のサーバーを通して複数のスマホやタブレット、そしてパソコンと同期させることができるため、どの端末を使って学習しても、その結果を共有させておくことができます。さらにパソコン用のソフト『Anki』ではCSVファイルを読み込ませるなどして自分専用の単語帳を自分で作成したり、『Ankidroid』に単語の意味だけではなくGoogleの画像検索結果を表示させるようカスタマイズすることができます。 基本機能は非常にシンプルですが、このシンプルさこそが長続きできるコツだと言えます。

 

フィリピン英会話ネット(PEN)ではこのほど『英単語 頻出順 15000語』の無料提供をAnkiのプラットフォームを使って開始しました。

 

Androidをお使いの方はAnkiDroidを、iPhoneをお使いの方はAnkimobileのアプリをインストールして、アプリから『共有単語帳の取得』をタップ。検索の欄に「英検」または「TOEIC」、「英単語」等のキーワードを打ち込み、検索。そこから『英単語 頻出順 15000語』をダウンロードするだけですぐに使っていただけます。

 

『英単語 頻出順 15000語』には最初から画像検索と辞書検索のリンクも装備されていますので、なかなか覚えられない単語はリンクをタップするだけで、画像イメージや辞書の解説を見ることができます(下で説明している独自のリンクの設定作業やAnkiwebへの登録も必要ありません)。

 

現在、『英単語 頻出順 15000語』はLevel 1(1-2000の2000語)及びLevel 2 (2001-3000の1000語)の2つをリリースいたしましたが、今後、15000語まで順次アップロードしていく予定です。

 

AnkiDroidの究極の利用法

 

Ankidroidは上で述べたような「普通の使い方」をしても十分に効率的かつ効果的なのですが、それに加えて便利なのが出題画面や解答画面を自分でカスタマイズできることです。ここではAnkiDroidをより便利な、究極の英単語学習アプリにカスタマイズするための方法を紹介します。

 

「AnkiDroidの使い方」で示した画像1~3は何の変更も加えていない状態です。問題ページに英単語が、そして解答ページに単語の意味が表示されるというとてもシンプルなものでした。これを問題ページ、解答ページともに「画像」や「辞書」に飛べるようにします。

 

ここで例を見てみましょう。

 

まず最初の画像は問題としてhuddleという単語が表示された状態です。

 

ここで「答えの表示」をタップすると、いつものように解答が表示されます。

 

通常はこのまま「もう一度」または「普通」をタップして学習を続けるのですが、なかなか覚えられない単語は「画像」のリンクをタップしてみましょう。そうすると下のようにGoogle画像検索でhuddleを検索した結果が表示できるようになります。

 

これでhuddleという単語が「群れ集まる」という意味であることがイメージとともに記憶しやすくなります。

 

それでは次に、AnkiDroidにGoogle画像検索や辞書の検索結果を表示させるためのカスタマイズの方法を具体的に見ていきましょう。

 

AnkiDroidにGoogle画像検索や辞書の検索結果を表示させるカスタマイズの方法

 

AnkiDroidでGoogle画像検索や辞書の検索結果を表示させるためには、まず、パソコンにAnkiを ダウンロードし、AnkiとAnkiDroidを同期しておく必要があります。これは、共有単語帳以外の辞書の取り込みや、AnkiDroidのカスタマイズ等の高度な設定をするのにはパソコンソフトであるAnkiが必要となるためです。

 

Ankiをダウンロードする http://ankisrs.net/

 

また、AnkiとAnkiDroidを同期させるためにはAnkiのデータベースであるAnkiwebに登録(無料)する必要があります。Ankiwebへの登録に必要なのはメールアドレスだけで、すぐに終わります。

 

以下の説明はすでにパソコンにAnkiがインストールされ、Ankiwebにも登録されていることを前提とします。

Ankiを起動した初期画面から『追加』をクリックします。すると追加設定の画面が現れます。 

 

 

追加設定画面から『カード』をクリックします。するとカードのテンプレートが表示されます。変更を加えるのはこのうちの「表面のテンプレート」と「裏面のテンプレート」の部分です。

「表面のテンプレート」の部分を以下のような記述に書き換えます(以下の記述をコピー&ペーストすれば利用できるはずです)。

 

{{Front}}</br> <a href="https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&hl=ja&source=hp&biw=1026&bih=781&q={{text:Front}}">画像</a>

 

これは元々のテンプレートにGoogle画像検索のリンクを付け加えたものです.

 

「裏面のテンプレート」の部分を以下のように記述を書き換えます(以下の記述をコピー&ペーストすれば利用できるはずです)。

 

{{Front}} <hr id=answer> {{Back}}</br></br> <a href="https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&hl=ja&source=hp&biw=1026&bih=781&q={{text:Front}}">画像</a>   <a href="http://ejje.weblio.jp/content/{{text:Front}}">辞書</a>

 

これはもともとのテンプレートにGoogle画像検索とWeblioの辞書検索を付け加えたものですが、もともとは{{FrontSide}}と記述してあった部分を{{Front}}に書き換えてあることに注意してください(これは「表面のテンプレート」を書き換えたことに対応しています)

 

画像のようにプレビューが表示されていれば成功です。

『カードの設定』を閉じ、Ankiを同期すれば自動的にAnkidroidにも「画像」と「辞書」のリンクが作成されているはずです。

 

以上で「画像」リンクをタップするとGoogle画像検索でのその単語の検索結果が表示されるようになります。また、「辞書」リンクをタップするとWeblioでの単語の検索結果が表示されるようになります。単語の詳しい意味を知りたくなったら、その場で辞書に飛べるという、なんとも便利な使い方ですね。

 

文字だけではイメージがわかない英単語も、画像を見れば理解しやすくなり、また、記憶への定着率も大幅に上昇します。単語を見る(聞く)だけで、情景がイメージできるようになり、また、単語の意味にたどり着く引き出し(きっかけ)がそれだけ増加するからです。

 

もちろん、全単語についていちいち画像や辞書を見ていては、短期間に大量の語彙力を手に入れるという当初の目的が果たせません。これらはあくまでも、「何周してもなかなか覚えられない」ような、その日のセッションで最後に残る10単語くらいに抑えておきたいものです。

 

これで単語学習のための『究極のアプリ』が手に入りました。あとは継続あるのみです。AnkiDroidは非常にシンプルな学習法ですが、継続すると驚異的な語彙力が手に入ります。ここで覚えた英単語をリーディングやリスニング、英会話で見かけると「あっ、これはこのあいだ覚えた単語だ」と嬉しくなることでしょう。

 

AnkiDroidやAnkiのより詳しい説明は以下のマニュアルサイトをご参考ください。

 

AnkiDroid 2 マニュアル

 

Anki日本語マニュアルwiki カードとテンプレート

 


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